情報教育に求めたいこと

ずいぶん昔に情報教育について研究する機会を得ました。

当時、コンピュータが学校に入ってきたものの、それをどう活用するかという点で、リテラシーの充実が行われていましたが、私はずっと違和感を感じていました。
コンピュータが苦手な人に対するアプローチにはなっていなかったからです。
「別にそんなもの、なくてもいいよ」に対する答えが出ているとは言いがたいからです。

この情報教育が始まった頃、「使った方がより効果的である」という論が中心でした。そに対しては、現代社会の刺激のみを求める風潮を理解せず、興味関心が強まっただけで情報機器が有効であるというのはおかしい、といった見方もありました。

「情報」とは何でしょう?

私は「様々な価値の表現物(モノ)」だと考えています。
人によって、思想によって、時代によって(モノ)の形や手段は変化します。
自然界にも存在します。受け取る側のアンテナに引っかかるものが「情報」です。

氾濫する(モノ)の中で自己の確立を目的とすると謳いながら、情報操作している指導者がいたらどうなるのでしょう。求める方向に導くだけでは扇動者と区別できなくなってしまいます。ですから、私は結果に至るまでの過程をもっと深めてほしいと願っています。

最近は少しずつ変わっているようですが、未だに機器に振り回される研究を散見します。
「情報活用能力の育成」なのですから。関心意欲の次にあるものを「系統立てて」頂きたいものです。

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失敗すれば「やり直し」、成功すれば「繰り返し」

元同僚のI先生(保険体育)の言葉です。

まだ子供が幼い頃遊びに行った時のこと。
バスケット命のI先生が、娘にバスケットボールの扱い方を教えていました。
その時に娘にかけていた言葉がこれです。

すごく深いなあ、と感じて以来、 とても気に入って使っています。

失敗したら、問題点を考え修正する手段を考えます。
成功したら、ポイントをまとめてより完成度を上げます。
つまりは、どんな結果になってもやり続けることを言っているのです。

成長した娘はどうやらバドミントンで花開いたようですが(笑)
きっとその思想は受け継がれているのでしょうね。

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美しさはひとつじゃない

うちの三人の子どもたちは習字をしています。
けっこう続いていて、上達を楽しんでいます。
面白いのは三人三様の表現があること。

1 先生の文字を追うような文字
2 強弱や配置の上品さを求める文字
3 のびのび勢いのある文字

習字を習っていても個性は出るんですね。

1は模倣、2はバランス、3は感覚 を重視していて、三人の子供の生き方そのものなんですね。とっても不思議ですが面白いです。もっと子どもがいれば、もっと違った表現をするパターンもあるかと思うと、もっと子どもが欲しいなあなどと思ってしまいます。

おそらくここから次へのステップへと昇って行くのでしょうが、美術に限らず表現をする活動は自分自身を成長させる栄養になっていることがよくわかります。

そして最も大切なのは、これらの違いを理解して接することですね。
「きみのこういうところがすばらしい」
我が子にそう言える所を見つける楽しさ。自画自賛かな。
でも、それを周囲に置き換えれば。。。

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シャボン玉パック

12月4日のイベントで、こどもがサンタさんからもらったプレゼント。

三色のシャボン液が入ったボトルと、シャボン液を混ぜてつくる輪がセットになっています。パッケージはすでに子どもが捨ててしまっていたのですが英語だったようです。

マゼンタ、イエロー、シアンという色がちゃんとできているので、緑や紫など自分が作って遊べるようにもなっています。
これって以前行っていた「いろ水あそび」といっしょ。
いろが混ざって出来る不思議を楽しみながら、シャボン玉を飛ばすことができます。

美術というより科学としてつくられたパックのようですが、大人の目線から「学び」を感じさせるあそびは大切ですね。こどもが知らず知らずのうちに基本を学んでいる環境は、大人側に意図がありますから「見守る」大切さにもつながります。
ポイントは大人が得意げに「これはこうなんだよ」と説明しないこと。。。説明したくなるんですけどね(笑)。

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「ふきだしあそび」イベント

ちょっと前に記事を書きましたが、ねらいをもって活動を行うことで、遊びの中であってもこどもの心に働きかける方法があります。
(※実は大人でも。会社の啓発セミナーでも使えるネタです)
「ふきだし」をつけることで、しゃべらない「もの」の声を考えます。
こどもは単なる遊びとして行いますが、作業をさせる側がねらいをもっていれば、声かけの方法が変わります。
作業が遅い子どもを待つことの大切さも見えてきます。

<まなびあい愉会くらぶ>としては初イベントです。
『ふきだしあそび』
12月4日(日)10:00〜15:30
ホンダカーズ香川 屋島店

これを、決してこども向け、造形ワークショップなどとして開催したのではなく、一般社会の一業態の中で行ったことが大切だと思っています。最初、この話を店長さんにもって行った時、「うちでは何でもOKです」と受け入れてもらえたことにも感謝です。


この日はクリスマスイベントの日でした。11:00と13:30にはサンタさんがやってきます。それに合わせてホンダカーズに縁のある家族連れ、購入を考えている家族連れがやってきました。

※テーブルの上に置いておいた手順書です。
大人向けのメッセージも入れておきました。ここは車を販売(購入)するための場ですから、前もってさまざまなクレームに対応するための一つの方法でもあります。

盛況の時間帯はテーブルいっぱい。それ以外は閑散としていました。

どこに貼付けてもいい、ということでしたのでいろんな場所にふきだしがつきました。

<感想>
来場の年齢が思ったよりも低かったため、ひらがなすら書けない子どももいます。こどもにとって普段なら「だめ」と言われることをやっていますので、「本当にいいのか」「そう言われても」という反応をする子どもたちが多かったですね。
おそらく上記の理由でしょうが、最初の1枚をつくるのには非常に時間がかかりました。
でも、1枚を完成させ「おもしろいのができたね」というと、2枚目を書きたくなるこどもがほとんどでした。そして2枚目の仕上がりは早くなります。
さらにやり方、考え方が分かると、どんどん書きたくなる子がほとんどでした。
ぺたぺた貼付けるのが楽しくて、10枚以上貼付けた女の子もいました。

また、この活動を通して学校教育に限らずさまざまな場所で「発想」の楽しさをもっと伝えてほしいということを感じました。生き生きと、自分がやったこと、見つけたこと、工夫したことを誇らしく語れるこどもを育てるためにも、いろんな思いを広げさせることが大切でしょう。

店長さんからは来場のお客様も、従業員の方にも、好評だったとの感想を頂きました。
またスタッフがいない中、我が家のこどもたちが活躍してくれました。
さまざまな「つながり」に感謝です。

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キャベツの初収穫

ちょっと肘を痛めているので、がんがん耕すことができません。
そこで、 一つだけ、ずいぶん成長しているキャベツを収穫しました。

 

どうです? これが58円で買って来た苗です。
でも、青物が不足していた9月頃から考えれば野菜もずいぶん安くなってきました。
スーパーでも地元の香川県産の野菜が山盛りです。

このキャベツ、害虫被害を防ぐためにずっと寒冷紗を被せていました。
ということで、最初からずっと無農薬、有機肥料(ちょっと化成肥料)です。

白菜と違って葉が固いので虫がほとんどついていません。
根っこの方にはクモが巣を張っていましたが、そのくらいでした。


夕食の準備で切ってみました。びっしり詰まっています。
心配した虫食いも、腐れもありません。いい感じです。

で、某焼き鳥屋さんのように生でかじって、芯の部分を味わいました。
甘みはありませんが、瑞々しく青臭さもありません。
とっても新鮮な、体に染み渡るような水分を感じて、自然のありがたさを感じました。

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図工・美術の日

標題の日を設定して、図工・美術教育を推進していることに賛同します。

今年はもう終わりましたが、文化の日を挟んで1週間。
美術教育を啓発して、美術の大切さを訴える趣旨です。
「美術って何の役に立つの?」と、これまで美術に触れてもマイナスイメージに取り込まれていた人たちに、「心を豊かにする手段」として再認識してほしいと願っています。
そのためにできること。

以前から活動しておりますが「まなびあい愉会くらぶ」の正式発足日は11月3日です。
ちいさな「うねり」から、大きな力になるように。まずは地道な活動を進めたいと思っています。

みなさんもいっしょに「つながって」楽しく、そして身も心も豊かな生活を。
そのために、上手に美術をつかいましょう!

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撮影ウラ話

前回、写真を撮った場所についてですが、質問がありましたので紹介します。

Q;きれいに撮れていますね。この時期にもたくさん咲いているんですか?

A;いえいえ。まったく!
こんな場所なんですよ。(以下の写真)

___ ___ ___
本当に、視点を変えた撮り方一つでずいぶん違って見えるものですね。
でもね、これも「美術」の力につながる大切な要素なんですよ。

というわけで、上から見下ろした写真を紹介しますね。
(ちなみにあの写真は全て下から見上げたものでした)


ひまわりが寒そうに下を向いています。
だからこそ、逆光に近い角度でわざと撮影しました。
太陽と反対方向に向いているなんて「ひまわり」じゃないですね。
たっぷりとれた種。次は大量に咲かせてやるぞ、待ってろよ!!


種が落ちて、気がつけば花を咲かせています。
つぶすのがもったいなくて放置してあったのが良く判る構図ですよね。
周りは牛フンたっぷりの土。春植え野菜を育てる準備中です。
こんなにちょっとでも、ミツバチなどが未だにやってくるのが不思議です。

以上、撮影ウラ話でした。

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そろそろ募集をかけたいと思います

12月になりました。
自宅ではクリスマスツリーを出しました。こたつも出しました。
気分は来年に向けてまっしぐら?
来年は事業所の飾り付けも楽しめそうです。そのときは皆さん、ご一緒にどうです?

さて、9月にスタートした「まなびあい勉強会」。
2回目も無事終了し、いよいよ来年の1月22日(日)に第三回目を実施します。
3回目の講師は、京都造形芸術大学の福のり子先生。
以前「みる」ということに対して目から鱗のお話を頂き、ぜひとも皆さんにも聞いて頂きたいと思っています。

12月中旬には募集を開始します。
毎回20名程度の募集ですが、これまでは10名以内です。
こぢんまりとみなさんで話ができるのが魅力です。
定員を増やす案もあるのですが、どうしてもこの話を交わす「つながり」の機会がなくなる恐れがありますので、そこは仕方ないところです。
ご興味のある方はぜひ。

なお、4回目の予定はまだ未定ですが、現在講師の先生と調整中です。
こちらもお楽しみに。

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麦まき準備

明日から12月です。

すでに麦まきを済ませているところもあるようですが、わたしの農場ではまだまだ準備ができていませんでした。2週間前に苦土石灰をまいて耕す所まではたどり着いていたのもの、準備していた牛フンをすき込む所まではできていませんでした。

そこで、風がおだやかな日曜日。
なんとか化成肥料といっしょに混ぜ込む所まで終了。
こぶし大の石がまだ、ごろごろと出てきますが少しはきれいになりました。

夕方近くに撮影。

悩ましいのはカラスの多さ。
池のそばに、トラクターで麦まきをしていた農家がありましたが、次の日にからすの大群がやってきていました。
ここ数日様子を見ていますが、ひとつずつ穴をあけ、数粒ずつ蒔き、土をかけ、軽く足で踏む、という手間をかけたためか、カラスはやってきていません。
まだ、蒔く準備中だと思っているのでしょうか。

次に悩ましくなるのは春でしょうか。
今年も収穫前にカラスの親子に悩まされました。

もっとも、なにより大切なのは豊穣な実りです、ね。
たくさんの穂がつき、実りが多くなりますように。。。

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