企業や学校でやってみてほしいこと。
それは「美術の楽しみ方を提案する場」であってほしいこと、です。
実は簡単にどこでも出来る方法があります。
それは「問いかけのキャプションを付けること」です。
作家名や作品名がついているのは当たり前。でもそれはあるべきなのでしょうか。
たとえば企業の事務所に花瓶を飾ったとします。
花は生けられず、その坪だけを飾っていたとき、図柄があれば人はそこを見ますがそれすらないとき、何を見れば良いか分からなくなる人もいます。
そこで例えば「叩いて音を聞いてみたいですか」「息を吹き込んでみたいですか」と、五感に訴える問いかけを書いておくのです。
殺風景な事務所に絵を飾ったとします。
「今日はどんな風を感じますか」と、肌に感じる間隔を意識させてみます。
毎日の日常でも、感じ方は変わるものです。
そして朝礼などでそのことについて触れてみます。
そうすると、単なる「飾り」から、作品を通した自分への「関わり」が生まれます。
実は作品でなくても良いんです。
蛇口に吹き出しを付けても良いんです。ことばを発しさせてもいいし、何も書かずに想像させるのも楽しいものです。
そうすれば普段の生活の中で、取り立てて新しい刺激を探さなくても意識のもちようで変われることが分かります。
ただし、この表示はこまめに変えること。。
でないと、飽きるしマンネリ化するし、邪魔!と思われるかも知れません。
期間限定でやるのがおすすめです。
どうです?
やってみませんか??
(※あくまでも「モノを見る愉しみ」の導入であることをお忘れなく。)