「あなたらしさ」とは1

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ことづくり生活では「あなたらしさ」をつくるという姿勢を大切にしています。

その、自分らしさとはなんなのかを29回まなびあい勉強会にお招きした苫野一徳先生と参加者が一緒になって,「本質観取」という話し合いで考えました。それを先生がまとめた言葉が以下です。

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「自己欲望の内的調和」。

自己欲望には、単なる欲求から自己価値承認欲望までレイヤーがあり、他者関係を通して反復的に形成される。

原初的には、他者関係を通した挫折経験から自己ロマンが形成され、その絶えざる調整を通して自己欲望が形成される。

自己欲望の「調和」の根本条件。自己欲望と他者承認の調和。

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さすがにこれだけではなんのことかさっぱりわからない方が多いでしょうから、私なりに少し噛み砕いてみました。

自分らしさは信念に基づく行為や行動もありますし、人に認められたいといった承認欲求もあるでしょうし、その過程において自覚することもあります。

自己完結する自分らしさとは誰かに話したい訳でも、知ってほしい訳でもありません。誰に見せるわけでもない下着の色やデザインをこだわったり、好みの異性を見つけると自然とチェックを始めたり,趣味に関する売り場に長時間滞在したり、山頂でぼーっと過ごしたりなど様々なことがあるでしょう。

このような自分のとった行為や行動を振り返って、同じパターンを繰り返していることを確認して、ああ自分らしいなぁと思うこともあるでしょう。
疲れて帰って、お風呂にどっぷり肩まで浸かった瞬間もそうですよね。これは「至福のかたち」が自分の中にあるからでしょうか。

私などは忘れ物が多いのですが、忘れ物を取りに戻ったばかりにさっきまでやろうとしていたことをすっかり忘れて、ああ、と落ち込むとともに自分らしいなぁと再確認すると同時に、ちょっと自虐的に納得したり悩んだりもします。このような独自のルーティンワークにぴったりハマった際に感じることもあるようです。

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また、他者との関係性においては人との違いを自分らしいと思う場合もありますし、人と同じだったりに合わせたりすることで自分らしいと思う場合もあるでしょう。

場合によっては、人に迷惑をかけること自体を自分らしさと感じる場合もあるでしょう。迷惑な話ですが、自分らしさという観点からは正しいと言えます。

自己主張が強すぎたり、他者受容要求が強すぎたりすると自分らしいかも知れませんが、結果的にしんどくなってやるせない気持ちに満たされると、この自分らしさはなんとか改善したいと思うでしょう。

そうなると適度なバランス感覚(調和)が大事になってきます。

以前お話しした不便益も自分らしさを表出させるひとつの考え方ですし、次回にお招きする京大変人講座を開催されている酒井先生も、各自の自分らしさを見つめて欲しい願いを感じます。

自分の特技や特徴を、誰かに認められたい(認めさせたい)という承認への想いが実現可能かどうかを、常に外の世界と照らし合わせながら探って行く行為や行動も含めて、自分らしさにつながるのでしょうね。

[続き]はまたの機会に。

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