■今後の活動方針

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去る5月14日、今年度の役員会が開催されました。
2011年より、試行錯誤を重ねながら財団事業の方向性を探ってきましたが、5年を経てようやく「かたち」が見えてきましたので、みなさまにご報告します。

「ことづくり」を、今年度より中心事業としました。

主題「生活と文化とわたしを見つめて」
副題「〜あなたのことづくり生活を応援します〜」

余暇を楽しむ「ゆかいスタイル」と、美術による活動からの「まなびあい愉会くらぶ」という2つの事業は、関連性に乏しい印象がありましたので「まなびあいスタイル」と名称変更し、ことづくり生活の一部として位置づけ、新たに「ともにスタイル」を加えます。
折しも昨日、馳文部科学大臣がG7教育相会議の会見で「共生社会の実現」という発言をしていましたが、まさにその、共に生きるをテーマとしたスタイルです。

Main-Style

1日常にゆとりをつくる「ゆかいスタイル」
2多様な気づきをつくる「まなびあいスタイル」
3共生の想いをつくる「ともにスタイル」

端的に言えば、1は個人、2は対人、3は社会を事業対象の視点に挙げています。
3領域の根拠ですが、これはOECD(経済協力開発機構)が挙げたキーコンピテンシー(主要能力)とリンクしたかたちになっています。<文部科学省の説明ページ

 

あなたがつくる。あなたとつくる。よりよいかたち。

3領域に共通し、ことづくりのサイクルを表す態度として、「みつめて、かかわり、つなげて、さぐる」としています。
ことづくりは、同じ形態のものを同時にみつめる、ということが難しい領域です。それはそれぞれの人の見方、考え方、感じ方によるところが大きいからです。自分を大切にする、という基本姿勢にも変更はありません。

たとえば、ものづくりが「物でつくるかたち」であれば、ことづくりは「想いがつくるかたち」となります。見えるかたち、見えないかたち。同じものを見つめていても、受け取り方は人によって違う場合があります。
この、「ことづくりのサイクル」については別の機会にご紹介します。

 

また、ことづくり生活の基本姿勢である 1 自分を大切にする  2 自分と周りを俯瞰する も、これまで通りです。

まずは自分を起点にするところから。
自己主張だけでは本当に自分を大切にしたことにはなりません。

自分が何に喜び、何に悲しむかなどをちゃんと理解しておくこと。そして自分の周りにも同じように感じる一人がいます。ただし、同じ答えであるとは限りません。
人には6情あり、と言われるそうです。これは喜怒哀楽愛憎を表しているとか。そして同じような6情をもつ人間が隣にいると受け止めることから始めます。

次に俯瞰します。俯瞰とは、少し高い位置から周りを見渡すことです。全体や広い領域を見つめるためには必要な態度で、心理学ではメタ認知と呼ばれています。
そうすると「あなた」とは、人の数だけ存在することが見えてきます。

そうして自分を大事に想う人同士が目指す先は、共に生きるための摺り合わせです。

このあたりのお話に興味がある方は、毎月第2金曜夜に開かれている「ことづくり夜会」に、ぜひご参加下さい。

1と2が両輪として機能することで、今一度自分の生活の中で、できることや望むことなどを見つめて欲しいと願っております。

簡単ですが、ことづくりのイメージをつかんでいただけましたら幸いです。
順次、公式ホームページも作り直す予定です。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。

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