入学式いろいろ

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今年は大学、高校、中学と、3日連続で出席しました。

まずは結論。感じたこと。
大学 自主性を強調
高校 忠告を強調
中学 つながりを強調
。。。なんなんでしょうか。

大学の入学式は総数3000名を超えるスーツ姿の男女。まるで入社式のよう。自分の学生の頃ってこうだったっけ?保護者の数もすごい。あ、これは人のこと言えないですね。私も夫婦そろってこどもの式典に参加しますから。。。
体格も年齢も、そして表情もいろいろ。
それぞれの思いを胸に秘めて集まって来たのがわかります。そして学長から自主性や夢への実現方法の話があり、応援団や吹奏楽の演奏。儀式というよりイベント?な感じ。

中学の入学式はういういしい。特に小学校の卒業式でしっかり仕込まれているのでしょうね。前を歩く友だちと一定の距離を空ける、並んだ相手と歩調を合わせる、曲がる時には行ったん立ち止まる、などなど細かな点で指導していたであろうことが、中学校の入学式でも生かされている感じです。式典として成功させなくてはいけないという、純粋な責任感を感じました。

特に違和感を感じたのが高校の入学式。きっと高校によって違うのでしょうが、私が参加した高校の入学式では「いっしょに」ということばは、校長先生を始め、保護者説明での各先生からの話にも一切聞かれませんでした。それどころか、あれはだめ、これはだめ、保護者にお願いがあります等々。聞いていて情けなくなりました。

そんなに予防線を張らないとやっていけない現状なのでしょうか。それならそれで問題です。時間を守らせてください、という台詞は何人の先生から何度聞いたことでしょうか。中学校での指導ができていないと言われている、とまでは思いませんでしたが、まあそれもあるかも知れません。

でも、そんなに時間を守らない風潮があるのでしょうか。高校は退学がありますからね、ルールを守らないと退学ですよ、と直接的間接的に、それも入学式で話す無神経さ。これにもびっくりです。生徒指導に関しては、人とのつきあい方、マナーがありますと説明しながら自分では保護者の前で直立して礼も出来ないとは。。。いやはやなんとも、です。

高校見学へ行っていつも感じていたこと、生徒は敬語、教師は生徒を「おまえら」呼ばわり。生徒はその関係をたのしみ、教師はそれが当たり前と思っている風潮。その状況をある中学生が目にした時のことばが印象的です。「高校の先生って器を大きく見せて、本当は小さそう」と。これはドキッとしました。いろんな人間関係があるからね、と返すのがやっとでした。するどい観察眼です。
そのときのことを思い出しました。。。

現場を離れたからよけいに見えるのでしょうか。見方が厳しくなっているのでしょうか。私は完璧な人間ではありませんから、人に強要するのは苦手です。
ですが世の中には自分ができなくても平気で人に要求できる人もいます。
あ、スポーツで言うコーチなどを差してはいませんので、念のため。

せめて、「いっしょに」ということばは使ってほしかったですね。
なんだかとてもいろいろなことを考えさせられる、入学式いろいろでした。

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