仕事を終えて帰宅し、ぼんやりと深夜のニュース番組を見ていた時に、とある保険CMが目に入りました。
内容は個人の老後についての意見を聞き、様々な「答えに応える」という構成でした。
でも、ちょっと気になりました。
老後ってなんでしょう?
今がとても充実していて、老後は今よりもダウンするけど輝かせたいという願いはわかりました。
でも、老後っていう表現は、本当にそのCM内容にふさわしかったのでしょうか。
歳をとればやりたいことをやりたいようにやれない状況は増えるでしょうが、それは暗くて辛いことではないと言いたかったのでしょう。
さて、「こと」には3つの方向があります。つまり、あなたがイメージしたひとつの「こと」には3つの答えがあり、それに対応した応えが待っています。
生物的な仕組みで見つめたり、今までと比較した出来事の状態では、確かに若い頃よりはダウンしているでしょう。
でも、経験は若い頃よりもずっと多く積み上げています。工夫次第でいろんなことができるようになっているでしょう。
それをひとくくりに、老後っていう言葉にしても良いのでしょうか。
老後はいつから?
どうなれば老後?
この問いは各自で違います。
「一生現役で老後などない」と豪語する後期高齢者も案外いらっしゃいますからね。
老後は自由に過ごす。
老後はやりたいことをやる。
と言う人も結構多いですが、逆説的に見ればそんなにも今が辛くて苦痛にあふれていて、やりたいことができていないのでしょうか。
そういう人が、果たして時間やお金などを手に入れた時に、ちゃんと輝けるのでしょうか。
そもそも輝いている状態は老後と呼ぶのにふさわしいのでしょうか。
きっと、今を輝くということが伝えたかったんだろうなとは思うのですが、お金の心配がない仕組みづくりにシフトし過ぎている感じでした。
やはり現役とか老後という表現に縛られず、今を大切に生きること。
そのためにへそ思考を活用して頂きたいなと感じました。