苦手と向き合う

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みなさんは、苦手なことはありますか?

私は得意だと自慢できることも少ない反面、苦手なことも少ない方だとは思っています。なんだかのっぺりしていますけどね。

ひとつ挙げれば最近までは楽器の演奏は超がつくほど苦手で、自分には一生縁がないと思っていました。
ところが、ある会員さんから勧められてウクレレを手にとったら意外と簡単に音が出たのに興味が湧き、簡単な曲を演奏できるまでになりました。
とても嬉しくてもっともっとやりたくなって、力一杯やっていました。

まぁ、今は肘を痛めて休憩中なんですけどね。

さて、将棋で一躍時の人となった14歳の藤井聡太4段は、美術が苦手のようです。「どうして絵を書かなければいけないかわからない」とも述べています。

一事ができれば万事ができるなんて現実には難しいですから、人間味があって逆に親しみがもてました。

その、苦手意識はとても良くわかります。イメージを表現するのは考えれば済むのではなく、そのあとは自分の知識だけでなく手の運動神経も用いて表現手段の素材と向き合うことを要求されます。

そこには得意なことと苦手なことが必ずあって、得意でも必ずできるとは限りませんし、偶然の出来事だって結構大切だったりします。

そういった様々に生まれるつながりをコントロールすることは、セルフエディション(自己教育力)も培いますが、その話は置いておきます。

何をコツコツやっても、強い目的意識ややり遂げる決意(胆力)が欠けると、なかなか達成感は得られません。
藤井くんも得意と苦手に向き合い、自分のできることをめいいっぱいやっているのでしょうね。

最近の教育ではコミュニケーション能力の育成を重視しています。

自分の外の世界とのコミュニケーション能力に秀でれば、自分の内でコツコツやることと共に、外の世界にある素材や技法とも「対話」しながら表現する行為へとつながる場合もあります。
同時に、今日は風邪気味かな、足が痛いけど筋肉痛だから少し動けば大丈夫、のように自分の身体やこころとの対話力も必要です。

なにしろ、答えはあなたの中にあるのですからね。

そもそも、向き合うこと自体が苦手で、そんな現実を受け入れられない方も、受け止めながら先に進むなら少しは楽でしょう。
(※受け入れと受け止め)

どんな人にも、得意や苦手の領域があるのが普通です。あなたにとって輝いて見える人にも、外に見せない悩みがひとつぐらいはあるのです。

できるかできないかは常に自分の中に答えがあるのですから、あまりムキにならず、あきらめもせず、気長に自分と向き合っていきたいなと、今もウクレレを眺めながら考えています。

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