要約・体験・教訓の?

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台風18号が日本列島直撃コースです。
ともに菜園も台風対策を施しました。秋植え野菜にはネットをかけました。種まきは台風が去ってからにしました。
みなさんも身の回りに充分注意して怪我などなさいませんように。

さて、8月の終わり。
朝の某テレビ番組(ビビット)を見ていると、芸人のオリエンタルラジオ中田が読書感想文の書き方をプレゼンしていました。

それが表題の項目です。
本の内容を要約し、自分の体験談を加えて、2つの関係性から得た教訓を記述すれば感想文が完成するという手法でした。

さらに必殺技に「インパクトのある書き出し」で、他の人との違いをアピールすることを挙げていました。
・無関係タイプ
・壮大タイプ
・真実の逆タイプ
細かな説明は省きますが、話題に対して突っ込む余地を与えて惹きつけるのだそうです。

なかなか面白い視点でした。
いろんなところでネットにも掲載されていますので、良かったらご覧になってください。
一例:(yahoo news)

ここではその論が見つめている先を探るために、へそ思考に当てはめて見ましょう。

・要約ー仕組み〜機能(構造)
・体験ー出来事
・教訓ー仕組み〜理念(説話)

あれ。こころがありません。
それもそのはず、これは作文様式を定めたお作法です。

様々な関係性を見つめた「想い」を書き留め終えて、はじめて作文は「ことづくり」となります。
上記のプレゼンでは、設計図通りにモノをつくる感じでしょうか。

これは「想い」の引き出し方ではなく、書き方設計図の説明ですから、そのためのかたちになっているのがわかりました。

こころのかたちがあるという前提から、その表出方法を語るのならこれで充分なのでしょう。
それは、本は読みましょう、ズルを手伝うのではない、との捕捉コメントがあることからもわかります。

私はこう考えた
これを伝えたい
ここに気づいてほしい。。

へそ思考的には、感想文の醍醐味が「想い」にあると伝えて欲しかったなぁというのが率直な感想です。

こころに寄り添うところを見つめずに形式で何かをかたちづくれば、確かに課題は解決するのかもしれません。
実際、そこにこころから向き合うことを避けたい人は大勢いるようです。ですからこういった行動様式で課題解決する方法論が出てくるのでしょう。

これで問題提起し、課題解決する力は育つのでしょうか。

現状に?を投げかける姿勢は、様々な「こと」を未来志向によって改善する態度です。
その力を育てる話題にも触れてほしいのですが、単純な方法論に落とし込めないと思って、面倒くさいと感じるのでしょうね。

今回のような話題は、そこが少し心配になるのです。

本だって、自分の思いに寄り添ってくれたり共感したりできるような内容を選んで頂きたいですし。

今回テレビで紹介された方法論は、別段問題提起する力を育むためではなく、対処療法的な話題なので取り立てて深く突っ込む必要はないのでしょう。

でも、それがどのような「機能」をもっているかを知っておくことは、ことづくり生活を送る上ではとても大切だと思うのです。

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