パラレルデイリー

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お盆の時期が過ぎました。

年に一度は亡くなった方や先祖の方の想いに寄り添い、自分を振り返ることであと半年をどう過ごすかを考える良いきっかけづくりにできると良いのでしょうが、現実は仕事や家族サービスなどに追われて、気疲れと共にバタバタと過ごしている方も多いですよね。

非日常とのつながりで日常を見直すきっかけを得るのは良いことだと思っています。

さて、ことづくりの館は、非日常と日常の微妙な「あいだ」を演出しようと苦心しながらつくりあげた施設です。

当初は非日常を売りにしようと考えていました。ところが、その場を日常的に仕事として利用し始めると、私にとってはそこが日常になりました。毎日、朝から晩まで同じ景色ですからね。

そして、私の作りたかったこと。それは非日常の演出だったんだろうかという問いが芽生え始めました。

その頃パラレルビジネスやパラレルキャリア、パラレルワーカーなどという名称が出始めていました。

まずは「パラレル」をデジタル大辞泉で調べましょう。

1 平行であること。また、そのさま。「パラレルな直線」「二つのストーリーがパラレルに展開する」
2 電気で、並列。
3 スキーを平行にそろえて滑る技術。
とあります。

そのパラレルを見つめると、様々な思いが平行線(噛み合わない状態)になることや同時に違う場所で同じことが起きるなども想定できます。
そこから「多元的同時進行」という意味で使われているようです。
多元的とは「物事の要素・根源がいくつもあるさま」です。

ことづくりで言う「パラレルデイリー」とは、今現在の日常とは間違いなく目の前の現実世界なのですが、別の場所にもあなたにとって大切な空間が同じ時間の中で存在していて、あなたの訪問を心待ちにしていますよとという意味を込めて使っています。

わかりやすさを求めて作った造語でしたが、今はあんまり力を入れて説明してはいません。

「ここは非日常ですね〜」
と初訪問者が感想を語られる時、
「そこをあなたの日常のひとつにしてみませんか」
という軽い話になりました。

造語を作るのは結構好きです。
きっと意味を込めるという「こと」が好きだからなんだろうなぁと自分を見つめたりして、こういう分析もまた楽しんでいます。

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