主義・主張が入る領域

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私が考えた「へそ思考」とは、
・仕組み(ストラクチャー)
・出来事(イベント)
・こころ(ハート)
の3つに大胆に分けるのが基本です。

その組み合わせとなる関係性には、
今回の
・仕組みとこころー「理念」
他には
・出来事とこころー「空想」
・仕組みと出来事ー「機能」
があります。

仕組みー出来事では、人は直接的には関われません。

たとえば、火薬に火を近づける(出来事)と爆発(出来事)します。
人は出来事としての爆発には関われますが、実際には火をつけるまでです。火がついた後は火薬自身が爆発炎上へのプロセスを「仕組み」に基づいて歩みを進めるだけです。
人ができること。
それはそれらを見つけたり、改良に関わったり、見守ったりするなどです。

さて今回は、こころが関わるひとつの「仕組みとこころ」の話です。

へそ思考では「理念(フィロソフィー)」と呼んでいます。
何らかの仕組みに基づいて考えたことがここに当てはまります。

それは学術的理論の明証性を含んだ仕組みもありますし、一定の繰り返しなどから得た周期的な仕組みなどもありますし、未知の内容であっても、あなた自身が「これが仕組みだ」と認めたことまで含みます。

ここには理論の正当性も伝統も、権威などもありません。
あなたが当てはめたいと思った「こと」を代入してください。そして他の領域を見つめるきっかけにしてください。

表題の「主義主張」はどこに入るのでしょうか。英語でイデオロギーと呼ばれる、人の思想に基づく態度決定は一定の仕組みを用いて効果を生み出すわけですが、その時に用いる仕組み(主義主張の根幹となる理論など)は様々です。
民主主義と社会主義、個人主義と全体主義などのような対立軸も生まれます。

そして、あなたの仕組みへの解釈も関わっています。仕組みをどう用いるか。仕組みとは。その解釈によって当てはめる「こと」も変わるのです。

では、「出来事」や「こころ」に主義主張は当てはまらないのでしょうか。

実はどこにでもはめようと思えば入ってしまいます。
なぜかというと「主義主張」のどこを見つめているか、だからです。

この場合、主義主張を出来事から導くなどが該当します。
それは複数の実践を基に自分の主義主張を導いている場合ですね。

出来事を自己分析して仕組みへと導くのは、誰かの理論などではなくてあなた自身なのですから。

この場合は、数多くの事実や根拠から論理的に導かれた理論と呼べるところにまで昇華していないと考えられますので、あくまでファンタジー(空想)な領域という認識になりますが。

このように、分析するもの(対象)に対して見つめる方向への解釈次第でどこに代入するかは捉え方で異なることがわかります。

だからこそ人によって同じことを見ているようでも意味や価値が異なってくるし、論点がズレるのです。
この時は、相手がどこに当てはめているかを俯瞰することで相手の主張の根っこが見えてきて、論点が定まります。

議論を進めるためには、ことの本質(根っこ)を自覚し、へそ思考のどこに該当するかを通して、自分や周囲を俯瞰すること。
このあたりが肝でしょうか。

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