この2年、大学生の講義を担当させて頂きました。
その学生レポートを評価しないといけないのですが、さて、どうやって分析判断しようかと考えました。
そこでへそ思考を使ってみました。
学生が提出したこのレポートでは、どんな領域を見つめているかを探ったのです。
たとえば、
自分の気持ちや相手の思いなどをいっぱい書いている学生はこころを重点的に見つめています。
自分の経験やどこかで読んで共感した企画などを書いている学生は出来事を重点的に見つめています。
自分の知りうる理論や既知のシステムなどを書いている学生は仕組みを重点的に見つめています。
なかなかこの3つをバランスよく書いている学生は少なく、バランスが良い学生のレポートだと読んでいても学生の考え方が明確であることに気づきました。
そこで学生に、そのレポートを基にして、「あなたは何処にこだわりたいのか」を改めて問い直すきっかけとなりました。
追究するか、別の領域を俯瞰するかですね。
どちらにしても、結局はこの3つを考えていかないと先に進めないことが見えてきます。
学生がレポートに込めた「こころ」や、分析的にみるための「仕組み」など、へそ思考が思わぬところで活用できることがわかった「出来事」でした。