モダンテクニックでできる偶然の形を利用して作品を作る手法があります。
これは10月6日に岡山県立美術館へ行った時のこと。岡山駅前で偶然見かけた雲の形が気に入って「ぱちり」。
ねじれて、ちぎれて、ひきのばされて。もんなもじゃもじゃな雲を見つけたのです。普段空を見ることが多くなってきましたが、低い空にうねった雲を見るのは初めての気がします。
ちょうどこの日の前後に白髪一雄が話題に上ったり、岡山県立美術館の展覧会場にも作品があったりしたのですが、人間が行うことなんて無作為な自然が作り出すダイナミックさにはかなわないなあとも感じました。
まさに、自然が作り出すパブリックアート。
人の手が少しでも入っているとそれは自然と言わない、とする考え方もありますが木陰や水際を作り出すことによって得られる人間と環境とのふれあいはやっぱり自然とのふれあい、でいいのではないでしょうか。