芸術士のいる保育所 報告展

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芸術士のいる保育所、とは、高松市が全国で初めての試みとして進めている活動です。NPO法人アーキペラゴが、芸術士事務局を設けて派遣事業を行っています。
13日から18日まで、高松市美術館1F市民ギャラリーで報告展を行っていましたのでのぞいてきました。

古くは戦後のイタリアのレッジョエミリアで行われていた幼児教育。芸術の力を使ってこどもたちを伸ばそう、というものです。この思想にはとても共感できます。
ちょっと前には京都で「驚くべき学びの世界 in京都」が開催されていました。
(関連書籍はワタリウム美術館でも、アマゾンでも取り扱われています)


小さな展示場。さすがは芸術士のみなさんの手によるものです。展示構成が非常に洗練されています。来場者には高松市長の署名もありました。

どんなテーマで、どんな素材を使って、どんなものが出来上がったかが一目で分かります。

展示場に訪れる親子が多かったです。関心をもっている方の多さを感じます。

なにより微笑ましいのは、写真に写るこどもたちひとりひとりの笑顔。
力いっぱい表現できて満足そうな表情、何かを見つけて真剣に見つめる表情、どうしようかと工夫をひねり出そうそしている表情。

この笑顔がすべてを物語っていると思います。
造形活動はこどもの心を無心にして、愉しませてくれます。
そこには観察、想像、発見、工夫があります。
「生きる力」に必要な力をつけるトレーニングを、いちいち説明をしなくても実現しています。 これはすばらしいことです。

こういった地道な活動が、全国に広がっていくことを願ってやみません。
芸術士のみなさん、これからもこどもたちのために精力的な活動をお願いします。

事務局の方と少しお話をしました。たくさんの苦労の中で実現してきた様子が伝わってきました。こういった人たちと「つながって」いけることを誇りに思います。

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