11月26日。香川県民文化大学の講演を聴いてきました。
今回は今期最終。来期もとりあえず申し込みを済ませました。月に一度ですが、いい刺激になります。「まなびあい」は2ヶ月に1度。これも良い刺激です。
さて、今回は「いま、日本を読む」と題して佐高 信 さん。
率直な感想は、なかなか毒舌だなあ、という点ですね。
でも、勉強になったこともたくさんありました。
わたしは情報教育について研究していたこともあって、情報がどのように流れているかは非常に関心のある所でした。
(以下、箇条書きで記録)
__________________
『原発問題』を例に。
テレビは本当のことは伝えていない。
毎日見せられることで、情報は本当だと思わされる。
東日本大震災の際に東電が有利な情報が、「専門家」と言われる人たちの口を使って流されたが、問題があったことが後日明らかになって来た。
『オリンパス、大王製紙問題』を例に。
昨今見られる会社の問題。 日本が信用されなくなる。ルールが生きていない。
会社にとっては損得が働くため、決断が遅れる。
がまんを強要する「相田みつを」を上手に利用し、社会的に上に立つ者が自分の利益になるように便利に使っている。
人が良いとだまされる。プラスな推測として◯◯だろう、というのは通用しない相手が山ほどいることを知らなくてはいけない。
中立公正はない。思想があれば必ず偏りがあるもの。
責任を負いたくないという立場でどちらの意見にも偏らない。
それは死んでいる人。生きているなら自分の意見を持つことが大事。
偏っている、と言われることを恥ずかしいと思う風潮が問題。
国家との距離を何で測るか。
情報操作されない。独自性を貫くために勲章を拒んだ人の例。
人民統制する武器として、勲章が利用されている。
本物の情報はタダでは得られない。書籍等へ自分でとりに行く自覚を。
___________________
感想:
問題が起きたとき、わたしたちの専門知識がないところに専門家が出てくると、わたしたちはその意見を正しいと妄信してしまいます。でも、それは信じざるを得ない状況に置かれているからに他なりません。
自分の知識を高めることは大切ですが、全ての人がその方向に努力できる訳ではありません。わたしとしては「つながる」ことの大切さを伝えたいのですが、その点ではあまり参考になる所が内容にも思えます。
でも「つながる」と「つるむ」とは分けて考えないといけません。
問題意識をもつこと、本質が何かを見落とさないこと。
そのためには、感情に左右される現状を理解し、物事から一定の距離を置いて俯瞰することの大切さをいっているのだと思えば、良く判ります。
まあそれにしても重く、難しいお話でした。。。