事実と根拠と解釈と

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「事実は小説より奇なり」
先日も国会でのある話題で取り上げられた言葉です。
「真実はいつもひとつ」
これは名探偵コナンでの有名なセリフです。まぁ真実についてはひとつじゃないよという方もいらっしゃいますが。
また、それが本当なのか「根拠を示せ」と糾弾する場面もあったりしますね。

これらはことづくりに欠かせない事柄です。今回はビジネスで多く語られる事実と根拠についてをへそ思考で見つめてみましょう。

ことづくりにおいて、事実(ファクト)は出来事に位置することが多いようです。実際に起きたことなどの現象や経験から得た情報です。

根拠(エビデンス)は仕組みに位置することが多いようです。理論や構造から得た情報です。

ここまでをことづくりの視点(へそ思考)から見つめると、これだけでは「こころ」に位置する情報が欠けていることがわかります。

事実と根拠だけを取り出して議論する場合、いわゆる客観性を重視するので「こころ」を介在させずに議論しているのでしょうから、当然と言えるかも知れません。
しかしながら、これまた当然のことですが議論の主体となる議論者は主観をもっています。

つまり主観を内に秘めたまま客観を語るという、非常にアクロバティックな活動をしていることになります。
ですから、意見のすり合わせがうまくいかないと、時に白熱し、興奮し、義憤にかられ、やけになるなどすると感情が芽を出します。
そうなると純然とした客観性は損なわれていきます。

ですから最初から主観が入るという前提をもっておけば「まぁそう考えることもあるかな」と、気持ちに少し余裕ができるのではないでしょうか。

それが「解釈」です。
英語ではインタプリタとなるのでしょうか、英語は苦手なので間違えているかもしれませんが。

・出来事ー事実(ファクト)
・仕組みー根拠(エビデンス)
・こころー解釈(インタプリタ)

事実や根拠だけをことさらに取り上げても全く解決に向かわないことが多いのではないでしょうか。
そこに「どう解釈するか」を加えることで、より分析的にモノゴトを見つめることができるのではと、私は考えています。

人と議論になった時こそ、この解釈を加えた関係性を検討し、お互いの考えを見つめることで、不毛な議論になりがちな摩擦などを避けることも可能になるのではないでしょうか。

このような、ことづくりの考え方が皆様に少しでもお役に立てれば幸いです。

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