第11回まなびあい勉強会 無事終了

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台風の接近で開催が危ぶまれていた第11回まなびあい勉強会。無事終了しました。

今回は筑波大学教育学部附属小学校の西村徳行先生をお迎えして、「みかたをかえる」〜図工的な見方・考え方〜のお話を頂いた後、ワークショップ経験をしました。参加者9名のうち、4名が初参加というメンバー構成でした。さらに学校関係6名、作家1名、学生1名、会社員1名という構成。そして岡山、徳島、愛媛からというワイドなメンバー構成。本当に熱心な皆さんです。
このようにいっしょに活動を継続できることを嬉しく思っています。

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会場は附属高松小学校会議室をお借りできました。
最初のつかみの部分で、色をどう表現するか、という活動がありました。アイスブレーキングとしての効果でしょうか。この作業一つで集まった人たちの距離がぐっと近づいた感じでした。

お話全体から感じたことは、活動の必然性が子供の中からわき起こる仕掛けを盛り込んでいるところです。「今日は〜をつくるよ」ではなく、「〜なことをしようね」があると感じました。
そしてそれは第二部のワークショップで明らかになりました。

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第二部のワークショップ体験では、色カルタづくりを行いました。「◎◎な色」という抽象的な表現を色紙を使って表現し、お互いに当て合うという活動でした。
絵札と読み札を作って、それに合う絵札をそれぞれが作りました。
それをグループでカルタを取り合う中に、イメージを表現する活動と鑑賞の活動がバランス良くミックスされています。さすがは鑑賞活動を重視されている先生の実践です。
じぶんがなぜそのような表現をしたか、相手がどうしてそのような表現をしたのかに想いを馳せる「こと」が、自然に溶け込んでいます。
単なる「ものづくり」に終わらない、この「もの」と「こと」の絶妙な組み合わせこそ、西村先生の授業構成力なのだと感じました。

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第三部はフリーディスカッション。

いろいろなお話が飛び出しました。
その中で、美術の教員になるまでの話の質問が出ました。
話を聞いていると、なんとみなさん順風満帆だった方はこの場に一人もいないことが解りました。

みなさんいろんな紆余曲折を経て、美術の教員になっているという話は興味深いところでした。そういった経験があるからこそ、こういう学びの場に積極的に参加してくださるのではないかという仮定もできるのでは、と感じました。

お話を伺って知ったのですが、なんと西村先生は中学校の美術の教員から附属小学校に異動した異色の先生だったのです。やはり、異業種を経験することで本来目指すべき方向が明確になるのかも知れません。そのときの経験が鑑賞に力を入れるきっかけとなったそうです。

また、こういった勉強会や研修会も伝達講習になってしまってはいけない、という想いを語ってくださったことにも共感します。みんなで意見を出し合い、話し合い、高めあうことの大切さ。美術だからこそ出来る部分で、そういった活動を今後も続けていこうと感じました。

翌日は朝早くにお帰りなので、懇親会も1次会のみ。
そして今日お礼のメールを頂きました。そして次々回の講師のご紹介にも快く応じて頂きました。紹介できるようになったら、またこの場等で紹介させて頂きます。
本当に西村先生にはご多忙な中、香川にお越し頂き感謝申し上げます。

最後に、会場をお貸し頂いた附属高松小学校の滝川副校長先生、石井先生に感謝申し上げます。いつも無理なお願いを快くお引き受けくださって、本当にありがとうございます。

みなさん、次回は11月16日。杉浦幸子先生をお迎えして実施します。おたのしみに!

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