ことLAB 研究・解説
事務局より | 本コーナーは,2020年以降の文書を掲載しています |
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研究概要(2020) | |
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解説(2021_1) | |
解説(2021_2) | |
研究(2022) | |
発表(2022) | |
解説(2022) | へそ思考 解説2 |
解説(2022) | へそ思考 解説3 |
寄稿(2022) | 塩江町上西での「ことづくり」の取り組みについて 一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリー 代表理事 田中未知子 |
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ことの種類
曖昧と明確のはざまで
暮らしの中にある「こと」のベクトルは,感覚・経験・体系と,それらのあいだにある空想・理念・機能の6つですが,対象の把握方法は膨大で絶対がありません。この図は様々な「こと」を通して,あなたが求める方向への手立てを提供します。
「ことづくり」を考える際の
前提となる解釈をご確認ください
もの=構造
対象は物質に限りません。全てのかたちある「もの」は何らかの構造があり,それを具現化した姿をもちます。
こと=反応
対象は体験に限りません。かたちある「もの」は動的・静的を問わず,絶えず状態や結果などを表出させます。
意味=なりたち
世に存在する構造や起こる反応などを正しく認識・解明するためには,それを【成立】させる理由が必須です。
価値=ものさし
与えた意味に重みをつける【物差し】が設けられると,主観や客観による選択や判断などで用いられます。
モノ・コト・意味・価値の整理
うさぎはオオカミになれる?なれない?
この例は,比較しているウサギとオオカミを分類学的な存在や形態からみる(モノから見る)か,その生態的特徴からみる(コトから見る)かで捉えかたが異なります。アイデア出しなどで発想を広げる際は曖昧でも良いのですが,議論をする場合はモノ・コトを混同させると論点がぼやけますから,モノやコトを通して両者に与えた意味(なりたち)や価値(ものさし)の向きを見失わないよう心がけましょう。
本コーナー文責者:
財団設立者・代表理事 多田俊二郎
岡山大学大学院教育学研究科修了(美術教育学)
元香川大学教育学部特命准教授
哲学的思考研究家・ことづくり生活研究会主宰
より良い暮らしかたを志向するために,美術教育学から出発して心理学や哲学,理工学などを参考にしつつ,共通点を結節させながら日々実践と研鑽に取り組んでおります。お問い合わせ,ご助言等は事務局までお寄せくだされば幸いです。
キーワード:ひと手間を味わう,ゆるぎたるぎ日和,ことづくり(反応づくり)