へそ思考 ( H.E.S.O. overlap thinking )
( Heart / Event / Structure / Objects )

事務局より

「ことづくりという哲学的対話」毎月第一日曜 13:30〜14:30
※ へそ思考セミナー・美術による専門職能研修等の依頼も受付中

へそ思考とは

概念世界を大胆に捉えて思考の傾向や合意可能性等を探り,二項対立を避けて対話による解釈域を広げる哲学的思考法

人は何かをとらえて「考える」時,まず最初に対象の認識を試みます。その対象の状態を基本3領域と重複3領域で表し,思考の流れや思考の原理構造を限界まで単純化した思考方法です。
(本図はへそ思考の原理を一般的な言葉に置換しています)

 

メリット

・自分や相手の嗜好(こだわり)や不得手な領域がつかみやすい
・思考の流れや方向性,本質を見つめる際の手立てとなる
・3領域をバランスを良く入れるとレポートの完成度が上がる
・自分なりの分析力や論理構成力を鍛えてくれる
・価値感に普遍的な正解や絶対などはないと教えてくれる
・存在の問いも価値の問いへ変換してくれる …など

デメリット

・言葉選びも含め,どのように使えば良いのかわかりにくい
・多層化や並列化の際には組み合わせが必要になる
・流動化の構造には,置換や引き寄せと呼ぶ複雑さもある
・思考の幅を際限なく広げるため迷走しやすい
・最終判断時の自己責任を明確にさせられる
・自分で答えをつくるのが面倒くさいと感じやすい …など

ことづくりを支えるへそ思考
〜「○○とは?」に寄り添う〜

1. 対話する「こと」

自分の心や概念,他者や社会の仕組みなどと対話する

私たちの日常には,既に決まったルールやモラルのような規則はあっても,それを絶対的な「正解」とは言えないことも山ほどあります。「どうして」という疑問は,すぐに解決できそうな素朴な疑問から,難解すぎて理解が追いつかないことまで様々です。何を理解し,理解できていないかとは「自分自身との対話」から始まると考えると,人は何らかの対象と常に対話を試みながら暮らしていると言えます。その際に,対話の解釈域を広げるお手伝いをするのが【へそ思考】です。
 


2. ふたつの「あいだ」を探す

「あいだ」の概念が,多岐と選択の両輪を回す

現代はめまぐるしく変化する社会への対応を迫られ,選択や集中などの判断を要求される場面が増えています。それを「正しさ」への判断を要求されていると考え,ひとりで悩んだり他者に判断を強いたりする人たちも増加しているのかも知れません。そんな時には,三項目の「なにか」はないのかと試行錯誤し,争点とは違う視点などを加えたり多様な選択肢を得たりすることで,AかBかの選択だけではない,Cという合意点を探るお手伝いをするのが【へそ思考】です。
 


3. 手間をかけて丁寧に暮らす

敢えて不便に飛び込んで,暮らしの目線を変えてみる

便利から一端距離を取ったり,敢えて不便(セルフの度合いが高まる)を楽しむ暮らしかたには心を豊かにする要素が隠れています。趣味や特技(こだわりたいコト)も色々あるように,自分らしさのある「答え」も人の数だけあって,それを個性を呼ぶことも出来ます。そんな多様な答えを「自由研究」として楽しむ暮らしかた。また,その共通領域と向き合えば,本質的な領域も見えてきます。どこに手間をかけ,どこを丁寧に暮らしたいか等の問いとじっくり向き合えるのが【へそ思考】です。
 


4. 曖昧さと明確さの往還

不安や安心を行き来して,世界は広がり深まっていく

人は問いを発する時,不安感や曖昧さなどで迷っています。そして納得できる答えを得た時,安心感や明確さなどで腑に落ちたと感じます。ところが答えを得ても,本当にそれで良いのか,とか,間違ってないよね,という答えに対する疑問も湧きます。このように何かを「考える」時,常に曖昧さと明確さの往還を繰り返します。ここでは曖昧さは世界を豊かに,明確さは世界をリアルにすると考え,その際に自分が気になる領域や深めたい領域などを明示してくれるのが【へそ思考】です。
 


5. 価値の問いに置き換える

是か非かではなく,多様さに触れる機会を楽しむ

生活スタイルや心情,理念や宗教観などが異なる地域や文化圏では,モノやコトへの捉え方や価値観も違います。多様な価値観は無理をせずにあなた好みで受け止めれば良いのですが,全てを受け容れないといけないと思い込みがちです。受容を強要された価値観は,いつしかその価値を受容するか否かという存在への問いに変容し,どちらかに決めつけがちです。そんな時などに,存在の問いを3領域を基にした価値の問いへと置き換えるお手伝いをするのが【へそ思考】です。
 


6. 突破力を鍛える

現状分析から未来への対策までを練る

ビジネスに限らず,何かを打ち破りたい時に,尖って勢いで飛び出すだけが突破力ではありません。まずは現状分析と共に「それもありかもね」と数多い価値観にまみれる。人それぞれがもつ見方や感じ方や考え方などの差異を探ったり,どれかを選択するだけではなく,共通点を探ることも大切です。多くの人が認識している部分を共通了解として問題の本質を洗い出せば,解決への道しるべが見つかることもあります。その共通了解を導くお手伝いをするのが【へそ思考】です。
 


7. セルフを徹底する

任せる「こと」・やり遂げる「こと」

私たちの身近な暮らしにある便利とは,とても居心地の良い状態です。それをビジネスに繋げるとサービスになります。今では普通のサービスも,時代のニーズでつくられてきました。便利であれ不便であれ,多様な暮らしかたが認められてきた現在でも,人は「何のために生きるか」という価値の問いの上に暮らしています。そしてサービスのないサービスという業態が生まれたのも必然でしょう。人に任せること,自らやり遂げることなど,力点の置き場を明確にするのが【へそ思考】です。
 


8. あなたらしさを更に磨く

あなたらしさは常にあなたの中にある前提を

あなたはたったひとりのかけがえのない存在です。人は自分の主観を越えられませんから,あなたの主観に入り込んであなたを完璧に支配できる人もいません。あなたを一番理解できるのも,ごまかせるのもあなた自身です。何かを信じ,何かに託すのもあなた自身です。あなたらしさは常にあなたの中にあり,そこに最初から最後まで寄り添い,見出し,引き出し,高めて,見守るのもあなた自身です。あなたの可能性を未来志向で組み上げるお手伝いをするのが【へそ思考】です。
 

※ 本サイトの記載内容について:
「ことづくり生活」「へそ思考」,モノやコトの分析などは,ことづくり生活研究会 主宰者 多田の独自研究であり,内容の一部を公式ブログや学会研究発表等で公開しておりますが,書籍等を発行するには至っておりません。より良い暮らしのかたちを志向するひとつの思考法として,主に心理学や教育学,哲学などを参考にしながら,日々実践と研鑽に取り組んでおります。お問い合わせ,ご意見,ご助言等は事務局までお寄せ頂ければ幸いです。